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韓国の独特なハグォン(塾)文化

現実版「SKYキャッスル」?韓国の私教育から韓国にしかない独特な塾まで!

Yujin Kim
3 years ago

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こんにちは  

韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!


韓国は教育にとても熱心な国だということをご存知ですか? 

韓国では、塾や家庭教師などの私的な教育を「私教育(사교육:サギョユッ)」
そして、塾や予備校のことは「学院(학원:ハグォン)」と呼ばれています  


韓国のある番組で、1週間に11個の塾に通う8歳の子どもの話が公開され、遊びたい盛りの子どもに対してするべきことではないと、多くの人がこれを非難。

その子は月曜日には英語図書館で英語の勉強と中国語の勉強を、火曜日には漢字の勉強と韓国史、バイオリン、バレエ。

水曜日には数学と作文の勉強など、両親の過剰な教育熱によって忙しい日々を送っていました  


このように、韓国では教育熱が高い分だけ様々な塾が存在します。

今回は、韓国人エディターが直接経験した韓国のハグォン(塾)文化から、韓国ならではの異色の学習ハグォンまでご紹介いたします  


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小·中·高校生のハグォン文化

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ソウル大学校正門

韓国では人を見る時、学歴を重要視する傾向が強く、良い大学に出ればその分「成功した人」と考える認識が強いです。

そのため中学生、高校生たちにも幼い時から良い大学に入ることを目標に勉強をさせて、私教育に対してもやっぱり当たり前に考えるようになります。

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特にソウルの江南区やソチョ区など、高い教育熱で有名な地域には数千を超えるたくさんのハグォンがあります  

特にハグォンが終わる夜10時にこの地域に行くと、数百人の学生がハグォンから一斉に出てきます。

また、その学生たちを乗せる通学バス、子どもたちを迎えに来た親の車などでハグォン街周辺地域の交通が麻痺するほど  


ソウルとは離れた韓国の地方で生まれた私も、夜10時に高校の授業を終えて英語ハグォンに行き、12時に家に帰ってきてすぐ寝て、週末には国語ハグォン、数学ハグォンなど単科学院に通っていました。

しかし、これは全く多い方ではなく平均程度のレベルで、韓国の学生たちはたくさんの私教育を受けています  

韓国ハグォン、ハグォン、韓国文化、塾、スヌン、教育熱、私教育、習い事出典 : E-나라지표

実際、2019年を基準とした韓国の小学生の私教育参加率は74.8%という結果が出ました。
(小学生83.5%、中学生71.4%、高校生67.9%)

そして学生1人当たり一ヶ月に使う私教育の費用は429,000ウォンという結果に  

韓国のハグォンの受講料が平均30万ウォンということを考えれば、韓国の小·中·高校生の一人当たり、少なくとも1~2個のハグォンに通っていることが分かります。

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皆さんは大人気だったドラマを覚えていますか?  

先ほど出てきた江南やソチョなど、上流社会の大学入試と過度な私教育の現実を批判したドラマ「SKYキャッスル」!

韓国人も信じられないほど、過度な上流社会の教育熱を見せてくれたドラマでした  

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このドラマは、親が望んだソウル大学医学部にやっと合格した息子が、親に「これで満足か」というメッセージを残し、家出したことから始まります。

それだけでなく、子どもをソウル大学医学部に合格させるために、数十億ウォンを支払い専門の入試コーディネーターを雇用するなどの内容が含まれています。


これを見たほとんどの韓国人はただのドラマの演出だと思っていましたが、その後、上位0.1%の韓国上流社会ではこのようなことが実際に起きていると実際にこれを経験した人が告白し、これをきっかけに韓国社会の過度な教育熱が国内で再び議論になりました  

韓国ハグォン、ハグォン、韓国文化、塾、スヌン、教育熱、私教育、習い事三女(末っ子)の大学入試を終えた後、ソウルから首都圏の盆唐(ブンダン)に引っ越した親のニュース

それだけでなく、高い私教育費が手に負えなくなり、家族みんなでもっと小さい家に引っ越すことになったとしても、子どもを高い塾に通わせたり、子どもの勉強意識を高めるために高い地価にもかかわらず江南地域(ソウルの高級住宅地域)に引っ越す保護者の話は韓国ではよくあります。




韓国のハグォンの種類

このように韓国の学生たちは幼い頃からハグォンにたくさん通って学ぶことに慣れています。

そのため、単なる大学入試の勉強を超えて、ハグォンの種類も多様になりました!

韓国にはどんな種類のハグォンがあるのでしょうか?  


  学生が通うハグォン(大学入試学院)

ハグォン文化でお話したように、韓国の小中高校生たちの大部分が良い大学に入ることを目標にしています。

他のアジア圏の国でもよく見られる「大学受験のための塾(予備校)」は、韓国でも最もありふれたハグォンです。


1. 単科学院(タングァ ハグォン)

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韓国の大学に行くために最も重要な科目である国語、英語、数学、社会、科学の科目ごとの塾をそれぞれ「単科学院(단과 학원:タングァ ハグォン)」と呼びます。

単科学院は自分が望む科目だけ学ぶことができるハグォン。

反対に総合学院は大学入試学院(予備校)として全科目を学べるハグォンです。

単科学院の受講料はもちろん大学入試学院より安く、月30万ウォンほど。


韓国人エディターの私も学生の時、単科学院に通っていました。

英語ハグォンでは大学修学能力試験(スヌン)によく出る文法や表現を学び、数学ハグォンでは紛らわしい公式や試験で間違った部分を質問することができました。

学校や大学入試ハグォンのように学生が多くないので個人的な質問もしやすいです  


2. 大学入試学院(イプシ ハグォン)

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大学入試学院(입시학원:イプシ ハグォン)とは日本で言う予備校。

学校のように時間割を組んで毎日違う科目の先生が授業をする塾です。


ここでは国語、英語、数学、社会、科学など主な科目を学び、成績別にクラスを分けて授業しています。

受講料はひと月40~50万ウォンほど。


また学期中には中間試験、期末試験など試験に備えるための授業を行い、夏休み、冬休みなど学校がお休みの時期には次の学年の内容を予習します。 

予習をしていくと、学校で同じところを学ぶ時に簡単だからと言いますが、このような予習文化のせいで実際の学校では授業を受けずに寝たり、ハグォンの宿題をするなど、学校の授業に集中せず、ハグォンですべてを学ぶ学生もいて、この部分は問題になることもあります  

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芸体能(예체능)大学入試学院の種類も美術、音楽、舞踊、体育などと多様です。

このような所では、勉強ではなく実技で大学に入る芸体能専攻入試の準備が出来ます  

芸体能専攻を狙う学生は、平均的に高校の1クラス(30名基準)に3~4名と多くありません。


そして最近、韓国では才能のある学生をたくさん輩出する、ある実用音楽学院が話題になっています  

このハグォンは良い大学や企画会社にボーカル実技で合格した高校生たちの歌の映像をYouTubeにアップロードして話題になりました  


人々は「こんなに歌が上手なのに、教授として合格したんじゃないんですか」「このハグォンは一体どのように教えれば、こんな才能ある学生が多いのか」などの反応が  

もしかしたら、このYouTubeに出た学生たちが後で韓国の有名なK-POP歌手になるかもしれませんね!  


  大人が通うハグォン
(大学入試、就職学院)

昔から韓国で「ハグォン」といえば、中学生、高校生が通う大学入試学院を思い浮かべることが多かったのですが、最近は大人たちも大学入試や就職などの理由でハグォンにたくさん通います。


1. 浪人/編入学院

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韓国では大学の浪人、編入はよくあることです。 


一般的に少なくとも10~20%、多くて30%~40%の学生が浪人していて、特に上位の名門大学では浪人や編入をして大学に入学する事例も多く見られます。

自分に合う専攻よりは成績に合う専攻を選択することが多く、実際に入学してみたら自分に合わなくて辞めたり、もっと勉強して良い大学に入るために浪人したりします。

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しかし、もう一度大学入試を受けること自体が難しいことなので、これを助けてくれるハグォンも多いです。

浪人学院では韓国の大学入試試験である修学能力試験を、編入学院では他の大学に移れる編入試験を準備できるようプログラムされています。


2. 就職学院

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就職学院は、職業教育を目的とするところで、専門職就職準備のための職業教育や特定企業に入るための教育をしているところです。

主に専門的な教育が必要なスチュワーデス、スチュワードや、競争率が高い企業に就職するためのハグォンが多いです  

就職が難しくなった韓国では、最近登場したハグォンの形態でもあります。

この就職学院については下からもっと詳しくご紹介したいと思います  




韓国の特異なハグォン

1. プロゲーマー学院

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出典 : 데일리시큐

このハグォンは、第2のFaker(プロゲーマー)を夢見る人々が、学生、大人を問わず通うプロゲーマー養成学院です  

ゲームハグォンは、最近できたハグォンの種類です。

単にゲームをしているだけではなく、ゲームで必要な戦略を教えてくれるハグォン 

本物のプロゲーマーを夢見てこのハグォンに通う人もいますが、主に小・中学生など幼い子どもが勉強をせず、ゲームだけ好きな場合、子どもが好きなことに没頭できるようにハグォンに通わせるケースも多いそうです。


2. 乗務員学院 

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韓国で乗務員を夢見る人ならほとんど乗務員学院に行きます  

韓国では乗務員関係の学科の競争率がとても高く、乗務員を夢見る人々が多いことから乗務員学院も韓国でよく見られるハグォンです。

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乗務員学院は乗務員を養成する大学の航空運航科に入るために通う場合もあるし、航空運航科ではない他の科を卒業した後、学院に通って乗務員試験を通じて乗務員になる場合もあるので、年齢に関係なく多くの乗務員志望生たちがこの学院に通います。


3. 公務員学院

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韓国では若者の就職難は昔から続いています。

そして注目されていた職業の一つが公務員でした。

安定した職場を望む多くの韓国の若者が、公務員試験に飛び込んでいます。


私の友達も公務員のハグォンに通った経験があります。

ある日から友達と連絡も取れなくなって学校も出てこないので、周りに聞いてみると急に公務員試験を準備するためハグォンに通っていると言われました  

その友達は公務員学院の早い勉強ペースとハードなスケジュールに疲れ、3ヶ月で諦めて帰ってきましたが、韓国の青年たちは安定的な雇用と年金がもらえる公務員という職業に、一度くらい挑戦してみたりします  

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ところが、公務員試験は基本的に競争が激しく、倍率が100倍を超えてしまうので、有名な講師が授業をしてくれる公務員試験講義を受けようとする学生もとても多いです  

このような公務員学院は受講生が多いだけに、基本100人~200人が入る大型講義室で授業をするので、この大型講義室の前の席に座るために朝方から並んで授業を聞く学生がとても多いそう…。


4. 就職学院

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出典 : CCTV 뉴스

2020年基準の韓国青年たちの失業率が25.6%を超え、就職をすることが「空の星を取る」と呼ばれる最近では、就職のためのハグォンもたくさん登場しました。

先ほどご紹介した公務員、乗務員学院とはまた違い、この就職学院は特定の民間企業を目標とする人々が通うハグォンです。

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実際にオン·オフラインで販売されている『サムスン合格フルパッケージ』と『現代合格パス』の授業

たとえば、韓国の大企業であるCJの就職講座を聞くとCJに入るための自己紹介書の添削から入社試験準備、面接準備まで入社に必要な全ての過程をお手伝いしてくれるハグォンがあります。

その中でも、特に面接に必要な発声、姿勢、スピーチ、瞬発力などを身につけることのできる面接特別講義が人気! 


下の写真は、実際に販売されているCJグループ就職オンライン講座の受講料についての情報です。 

自己紹介書特別講義、CJ入社試験、面接特別講義、韓国大企業入社試験、22大企業模擬試験まで含めた講座を全部合わせて109,000ウォンで受講できるそうなので、オンライン講座ではありますが、かなりリーズナブルな価格のようです!  

韓国ハグォン、ハグォン、韓国文化、塾、スヌン、教育熱、私教育、習い事出典 : 에듀윌


5. ヒップホップ学院

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韓国にヒップホップの流行をもたらしたヒップホップオーディション番組「SHOW ME THE MONEY」をご存知ですか? 

番組放送以降、韓国ではラッパーを夢見る人も多くなり、それに伴って「ヒップホップ学院」も登場しました  

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このヒップホップ学院では、ラップに合う発声法からライムに合わせたラップの書き方、ビートの書き方まで学ぶことができるそうです  

趣味クラスから将来ラッパーになりたい人のためのプロクラスまであるのだとか  


6.  読書室、スタディカフェ

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読書室はハグォンではありませんがハグォンと同じくらい韓国の中学生、高校生そして大学生まで、韓国の学生たちに必須な場所  

読書室は文字通り静かに本を読むことができる空間で、韓国の法律上、ハグォンに分類されます。


しかし、実質的には中高生が静かに勉強するための空間として利用されます。

週末に家で勉強する代わりに読書室に来たり、学校が終わってから読書室で一日の勉強を終える学生達が本当に多いので、このような読書室もたくさん愛されています  

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2010年代半ばまでは上の写真のように隣の人と分離された机と勉強できる自分だけの空間が保証され、韓国の中高生なら一度は行ったことがある読書室!

価格は一ヶ月に10~15万ウォンぐらいで、効率的な勉強ができるので多くの学生が読書室を利用しています  

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そして2010年代半ばからはプレミアム読書室、スタディカフェという名前で生まれ変わりました   

まるでヨーロッパの名門大学の図書館に似たインテリア、無料おやつサービス、プリントサービス、無料インターネット講義など、料金は少しお高めですが学生たちの快適な学習のために、勉強に必要なすべてのものを提供してくれる空間です   

利用料は月に20~25万ウォン程度だそうです。

提供するサービスと素敵な施設が整っている分だけ利用料もお高めですね!

それにもかかわらず、多くの韓国学生がこのプレミアム読書室を利用しています。

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コロナの影響で休校した学校の代わりに、ハグォンや読書室で勉強する中高生のニュース

コロナウイルスの影響で学校が休校になったにもかかわらず、たくさんの学生たちが読書室やハグォンで勉強し論議になったこともありました。




今回は韓国のハグォン文化と韓国の独特なハグォンまでご紹介しました。

個人的にプロゲーマー学院でゲームが上手くなる方法を学んでみたいですㅎㅎ    

皆さんはこの中に通いたいハグォンはありましたか?ぜひコメントで教えてください!  



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ここまで、韓国の独特なハグォン(塾)文化についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。

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