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韓国の警察と実際の生活

韓国ドラマによく出てくる警察、実際にはどんな生活をしているのでしょうか?

Jihyun Lee
3 years ago

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こんにちは  

韓国人が毎日お伝えする
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韓国ドラマや映画の中で、警察が登場する犯罪系の作品が好きな人はいますか?

韓国にもハラハラドキドキする面白い犯罪ドラマがたくさんあります。

このような作品には必ず様々な警察のキャラクターが登場しますよね  

犯罪系の作品を見て韓国の警察について気になっていた皆さんのために、今回は韓国の警察について詳しくご紹介します  


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韓国の警察庁マスコット

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このマスコットは韓国の警察が目指しているものを象徴していると言います。

マスコットの名前は「ポドリ(포돌이)」と「ポスニ(포순이)」  

韓国では一般的に「ドリ(-돌이)」は男性、「スニ(-순이)」は女性です。

それぞれ男性の警察官と女性の警察官を象徴するキャラクターになります。

ポドリとポスニの名前の「ポ」は英語のPoliceの頭文字で、同時に朝鮮時代に警察の役割をしていた「ポジョリ(포졸)」のポでもあるそうです。

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ポドリとポスニの姿を見てみましょう!

1つ目に大きな耳は国民の声を1つ残らず聞くという意味を持っています  

2つ目、大きな目は全国隅々まで眺めて、犯罪を事前に防ぐという意味です  

3つ目、大きな頭は頭を使って21世紀の先進警察になるという意味  

4つ目、2つの腕を広げている姿はどんな不義や不法にも直面して、堂々と戦うという意味を持っています  

このように韓国の警察は韓国の国民たちに親近感を与えるため、そして国民の安全を守るために努力している団体です。


韓国での警察に対する認識

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それでは実際には韓国の警察に対する認識はどうでしょうか?

韓国で警察は「民衆の杖(민중의 지팡이)」という呼び名を持っています。

民衆がつらい時に支えになってくれる存在だということです  

しかし実際には韓国では警察に対するイメージはあまり肯定的ではありません。

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1950~1980年代に韓国は独裁政権下にいました。

当時韓国の警察は権威的で暴力的な権力者に忠誠し、国民を弾圧しました  

国民が民主主義を求めて民主化運動をしている時、民主化運動家を拷問し、人権を侵害していたことが代表的な事例です。

特に有名な光州の民主化運動については以前、BTSのふるさとを巡る旅J-HOPE編で少しご紹介したので気になる方は見てみてください!

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出典: 연합뉴스

もちろん現在の韓国社会は民主主義社会ですが、今でも一部の警察は権威主義的で暴力的であり、民主的でない姿を見せる時があります。

また警察組織の不正不平も深刻だと知られています  

韓国の国家機関の清廉度評価によると、韓国の警察庁は1~5段階の内、最下位から2番目に低い4段階を記録しました。

そのため韓国の警察を民衆の杖でなく、「견찰(犬察)」と呼ぶ人もいます。

警察(경찰)の前の文字を犬という意味の漢字に変えて、警察を権力者に忠誠する犬だと表現したのです。 

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出典: 제주도민일보

しかしすべての警察が不正不平をしているわけではありません。

国民の安全確保と犯罪をなくすために努力している素晴らしい警察官もたくさんいます  

2021年1月、警察庁も現在4段階である清廉度を2022年までに1段階に上げるという反不平推進計画を発表したので、これからに期待です  


警察になるための過程

警察になるための方法は大きく3つあります。

1.試験

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一番代表的なのは試験を受けて警察になる方法です。

警察採用試験と警察幹部候補生試験があります。

警察採用試験を通過すると、一番階級の低い巡査から始めますが、警察幹部生候補試験を通過すると幹部階級である警衛から始まります。

そのため警察試験は約5000人が合格しますが、警察幹部候補生試験は50人程度しか合格できません。

試験は1年に1回しかなく、筆記、実技、面接を全て通過すると警察になることができます  

地域別に募集しているため競争率は少しずつ異なりますが、大体20対1~30対1程度だそうです  


2.警察大学卒業

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出典: 이데일리

警察大学は警察幹部育成のために設立された4年制特殊大学です。

卒業と同時に公務員階級の6級に任命されます。

映画《青年警察》のパク・ソジュンとカン・ハヌルがまさに警察大学に通う学生です  

警察大学に入学するためには警察学校の試験を受けて、2次で身体検査と体力検査、面接に合格しなければなりません。

最後に韓国の大学入試生と同じように、大学入試試験(スヌン/수능)を受けます。

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そのため警察大学に入学することはとても難しいです。

韓国で一番上位に位置しているSKY大学(ソウル大、高麗大、延世大)に入学することと同じくらいの大変さだと考えられています。

また卒業してすぐ幹部に任命されるというメリットが大きいため競争率がかなり高く、2021年度には全体の競争率が84.66対1だったそうです  


3.経歴採用

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経歴採用とは警察と関連のある業務の経歴を持っている人を採用することを言います。

例えば柔道やテコンドーの大会で賞を取った経歴があったり、情報保安に関連する仕事をしたことがあったりする人が対象です。


警察階級序列

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警察の階級は全部で11階級で構成されています。

段階がかなり細分化されていますよね  

階級公務員階級
巡査(순경)9級
警長(경장)8級
警査(경사)7級
警衛(경위)6級
警監(경감)6級
警正(경정)5級
総警(총경)4級
警務官(경무관)3級
治安監(치안감)2級
治安正監(치안정감)1級
治安総監(치안총감)1級


一番低い階級が巡査で、一番高い階級が治安総監です。

巡査から警査までは地区交番や警察署で実務者として仕事をし、国民と一番密接な業務を担当します。

そして警衛からが幹部です。

特に警衛から総警は警察署内でリーダーグループに分類されると考えられます。

警務官から治安総監は1~3級の上級公務員であるため、警察署で実務をするよりは警察集団全体を管理する代表的な役割です。

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警察の昇進方法は審査昇進、試験昇進、特別昇進、勤続昇進の4つがあります  

審査昇進は普段の勤務態度を評価してもらうことで昇進できます。

試験昇進は1年に1回実施される試験の成績を基に昇進できるもの。

特別昇進は業務遂行時他の人よりも優れている部分があった場合に昇進できます。

勤続昇進は警衛以下の警察の内、一定期間以上働いた場合に昇進できるものです。

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しかし事実上審査昇進は警察署で現場業務をする警察たちは対象になる場合が少なく、特別昇進はもっと難しいといいます。

業務が忙しいため、試験昇進のために勉強する時間もありません。

そのため多くの警察たちが勤続昇進だけを待つしかないそうです。

しかし問題は9級巡査から始まり、幹部職である6級警衛になるまで32年6か月かかるという点です  

警察大学出身の場合、卒業してすぐ警衛から始められることと比べると、差がかなり大きいのです。

そのため20年経歴がある警察が、警察学校を卒業したばかりの学生よりも階級が低いこともよくあることだそうです。


警察の給与

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上記で説明した通り、警察の階級は11段階に分かれています。

そのため年俸も階級によってかなり差があります。

さらに警察は公務員であるため「号俸(호봉)」というものを受け取ります。

号俸とは勤続年数によって年俸が上がることです。

現在警察公務員試験に合格して巡査になるなら、初任給は約164万ウォンになります。

しかし毎年給与が少しずつ上がるため、巡警5年目には約194万ウォンです。

6級の警衛の場合は1年目に約206万ウォン、5年目には約240万ウォンもらえます。

このように警察のお給与は階級別、号俸別に大きく異なるそうです  

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出典: 이투데이

警察の月給は単純に金額だけ見るとそこまで多くありません。

基本的に公務員の月給自体が高くないからです。

しかし公務員は引退後死亡するまで毎月年金が支給されます  

つまり未来にもらえる年金を考慮すると、引退後の生活が保証されるので警察の給与が少ないとは言えないのです。


警察の勤務環境

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しかし単純に引退後の生活が保証されるということだけで警察になろうとするのは良い判断ではありません。

なぜなら警察の業務の特性上、24時間いつも待機していなければならず、交代で当番もしなければならないからです!

昼間に勤務をする日には午前8時から午後8時まで勤務し、夜間勤務の日は午後7時から翌日の午前9時まで勤務します。

昼の勤務と夜間勤務をしなければならないので、生活リズムが崩れやすいのです  

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出典: 월간조선

また勤務をしている間にも危険なことや大変なことがたくさんあります。

犯罪現場に出動する場合危険なのは当たり前ですし、人々に侮辱的な被害を受けることもあります。

お酒に酔った人が外でうるさい、外で寝ているなどの通報があった場合、駆け付けなくてはならないのは警察なので、酔っ払いに唾をかけられたり、抗議をする人に頬を叩かれたりすることもよくあるそうです。

つまり韓国では警察になることも難しいですが、勤務環境も大変で、昇進の機会も少ないのです。

そのため警察は一見かっこいい職業だからと言って目指してはいけません。

本当に国民のために仕事をするという使命感を持っていないと耐えられない職業なのです。



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今回は韓国の警察についてと実際の生活についてご紹介しました。

いかがだったでしょうか?

韓国警察について詳しく知った後で、警察が出るドラマや映画を見たらまた新しい発見があるかもしれません  


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ここまで、「韓国の警察と実際の生活」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。

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